黒目川・落合川とその支流(1)西妻川
2009年 08月 06日
そんな黒目川の支流のひとつ、西妻川。
東久留米駅(西武池袋線)と花小金井駅(西武新宿線)のちょうと中間にある滝山団地の一角、白山公園にその源流を発し、北に向かって流れている。
古い地図をみるともともとはもっと南まで谷筋と川が延びていたが、滝山団地の造成でなくなったようだ。
滝山団地は1960年代に造成されたマンモス団地だ。原武史「1974滝山コミューン」という70年代の団地の小学校に出現した奇妙な集団主義教育のルポが面白い。西妻川の湧き出す白山公園は、この団地の遊水地としてつくられている。
公園全体が谷底の平地となっており、いつもじめじめしていて、雨の多い時期には水浸しになるという。公園の中を歩いていくと、北に進むにつれ、草むらの中の土が湿っぽくなる。公園の真ん中にかかる橋を過ぎると、西側の隅からいよいよ水が湧き出し、川が始まる。
まるで田舎の田園風景の中を流れているように見える。
川は公園から流れ出した後は普通のコンクリート水路となり、黒目川に注ぐ。
この近辺には黒目川やその支流の出水川、揚柳川や落合川といった川の水源も集中している。
共通の地下水脈があるのだろうか。