神田川1985(1)桃園川合流地点
2009年 08月 22日
まずは桃園川と神田川との合流地点。杉並区天沼にかつてあった弁天池を源流とし、杉並区から中野区を東に流れる神田川の主要な支流のひとつだ。現在は全区間が暗渠化されている。
まずは1985年の写真。桃園川は合流地点まで完全に暗渠となっているものの、護岸は船の舳先のような、暗渠化される前の姿が残っていて、二つの川がここで合流しているということがはっきりとわかる。
そしてこちらは現在の姿。神田川の川底を掘り下げる改修があったようだ。それにあわせて、桃園川の合流口は、何とも味気ないものとなっており、知らない人がみたら、そこで川が合流しているとは気がつかないだろう。
川だけではなく周囲の風景も激変している。1985年の写真の右端に写っているビルが、現在の写真の右端の奥に辛うじて姿を覗かせているのが、唯一のはっきりした目印だろうか。そして神田川の上流方向にそびえ立つ沢山の高層ビル。85年の時点ではそこには空があるだけだ。
高度経済成長期に東京の景色は激変した(そして数多くの川も暗渠化された)のだが、その後もバブルの時期や2000年代の大規模再開発を経て、大きく変化してしまっていることを改めて感じる。1985年はすでにノスタルジーの対象になりうる年代となってしまっているのかもしれない。
まず神田川水系の暗渠を攻めようと思っておりまして、桃園川から歩いているのですが、実はまだこの地点にすら到達していません。ですので、ゴール時にこの1985年の写真と見比べられるという楽しみが増えました。とてもうれしく思います。貴重なお写真、ありがとうございます。
1997年からとは、tokyoriverさまは、暗渠の大・大先輩なのですね。今後も色々と参考にさせてください。もしよろしければ、こちらからリンクを貼らせていただけたら嬉しいのですが、大丈夫でしょうか?
>桃園川の支流
はい、もう、ほんとにそうですね。支流だけでもずいぶん長いこと楽しめそうな予感がしています。
そちらからのリンク、勿論大歓迎です!むしろ、まだまだ記事が少なく、河川関連の知識も浅いので、来られた方に申し訳ないくらいなのですが・・・ぼちぼち、やっていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
拝見して、驚いた点が2つありました。
一つは、85年からの時間の経過です。85年なんてつい最近、みたいな感覚ですが実は24年(!)も前のことなんですね・・・。どうりで景色も変わるわけですw。
二つめ。tokyoriverさんが「85年、学校の夏休みの自由研究」でこの題材を選ばれたこと。すごい一貫してらっしゃるというか・・・筋金入りですね!御見それしましたw。今後も85年の風景、楽しみにしております。