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東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?新刊「東京「暗渠」散歩改訂版」重版出来!


by tokyoriver

神田川1985(2)川の上の送電線

東京の中小河川には、川の上に高速道路がつくられているところが結構あるが、神田川には川の上に送電線の鉄塔が並んでいる区間があった。確か、杉並区の和田堀変電所から、善福寺川の上を経て、西新宿の淀橋変電所の区間だったかと思う。



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1985年8月、神田川と山手通りと交差する長者橋から2つ下流側の菖蒲橋から、上流方向を眺めた景色。奥に写っている橋は宝橋という。送電線は高速道路と違ってちゃんと川の上の空があって、独特の形をした鉄塔は風情が感じられる。



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こちらは上と同じ橋からほぼ同じアングルでみた、現在の姿。左側のマンションは当時と変わっていないが、送電線の鉄塔は見事に何の痕跡もない。そして、目につくのは沿岸の緑がだいぶ失われてしまったということ。護岸はずいぶんと綺麗になっているが、今の風景は何だか無機質だ。同じ人工的な水路でも、24年前の姿の方がしっくりとくるのは、単に見慣れていないからだけだろうか。




by tokyoriver | 2009-08-25 23:56 | 神田川とその支流 | Comments(0)