空川(3)ケルネル田圃
2009年 10月 01日
ケルネル田圃は近代農業発祥の地として有名だ。そして現在でも現役の水田である。谷戸地形の谷底に細長く水田が延びている。谷頭には水田を潤す用水池が作られており、水門から流れ出した水は橋を潜って水田に注ぐ。
用水池は鬱蒼とした木々に囲まれていて、昼間でも薄暗い。本来の谷頭は用水地より更に北、井の頭線をこえて東大先端技術研究所の敷地内まで伸びていたようだ。用水池の水はもともとは湧水や雨水によるものだが、現在では公園の敷地内にある屋内プールで使った水の再生水を主に取り入れているという。
水田のあぜ道に沿って、細い水路を水が流れる。渋谷から2駅とは思えない風景が広がる。かつては都内各地の中小河川の谷頭はこのような風景だったのだろう。
水田を潤した水は、東端の雑草の生い茂る一角で暗渠に吸い込まれる。
暗渠は線路沿いを自転車置き場となって進む。そして、駒場東大前駅西口の改札前で駒場キャンパスの湧水からの流れと合流する。
っつとその西が北沢川支流の溝が谷だから、先端技術研の敷地が分水嶺になってるわけですね!
そうですね、先端技術研の裏手が分水嶺というか、尾根になってますね。尾根沿いに三田用水が流れ、北側に行くと今度は宇田川の支流の谷になりますし。
namaさん。
8月の中頃、夏真っ盛りの時期です。むせかえるような緑でした。これからは稲穂が頭を垂れる時期になりますね。水田沿いに案山子が並びますよ。