駒沢給水所
2009年 10月 05日
駒沢給水所は、蛇崩川とその支流にはさまれた標高46mの高台に位置する。渋谷町(現渋谷区)への給水用として、1923年に完成し、完成直後の関東大震災も、その後の空襲も潜り抜けた。現在は震災時用の応急施設として、水を溜めている。
給水塔の高さは30mほど。
二つの塔の間を鉄橋が結んでいる。
何のためかと思ったら、点検の際に、一つの塔に登って、降りて、また2つ目の塔に登って、という手間を省くためだそうだ。
上部の王冠状の装飾と小さなドームが美しい。
蔦が這い上がって来ている
構内はもともともう一つ給水塔が建つ予定だったこともあってか、広々としている。木々や草の緑は色濃く、朽ち果てた洋風の小屋があったり、倒れた石造物があったり、石塔や池があったりと、管理者が消え、風化しつつある庭園のような雰囲気もある。「天空の城ラピュタ」のイメージとも重なり合うところがある。
洋風の円形池。ライオンの口から水が流れている。池の中の円形の構造物は、かつてはペンギンの口から水が出ていたのが、いつの間にか亀になってしまったそうだ。
和風の心字池。中を覗きこむと、アメンボやメダカ、小魚が沢山泳いでいる。先ほどの円形池とこちらの池はいずれも給水塔の水と同じ水が使われており、池の中の小生物は、いわば「鉱山のカナリヤ」的な役目を果たしていたという。
平日ながら老若男女問わず大勢の見学客が来ており、人気の程を伺わせた。そして水道施設ながら何故か暗渠好きの方々も・・・
いいですねー、こんな至近距離から眺められるんですね!!!
写真もすごい美しいです。
>点検の際に、一つの塔に登って、降りて、また2つ目の塔に登って、という手間を省くためだそうだ。
この意外なほど単純で奥の深い理由にはちょっと笑えましたw。
ラピュタ的庭園、良いですね。しばし写真を堪能させていただきます。
貴重な写真をありがとうございました☆
私も暗渠つながりの方からのお知らせで、ギリギリ申し込むことが出来ました。
橋の存在理由は目からウロコでした(笑)
えいはちさん。
そうなんです。年に1度だけみたいです。
水道局ではなくボランティア団体の主催となっています。
namaさん。
建物はどれも凝った意匠で、素敵でした。来年はぜひ行かれて見ては?
orangepeelさん。
見ることはできませんでしたが、この日は夜間にクラウンの点灯もしていたようです。
リバーサイドさん。
毎年10月1日と決まっているようなので、勤め人でも計画的に
休暇をとったりすれば行けますね。創立記念日ならなお好都合
ですね!
同じ日に参加されていたようですね!