立会川上蛇窪谷戸支流(1)西大井のコンクリート蓋暗渠
2010年 08月 11日
その「立会川ガード」から2つ北寄りのガードの西側に、淋しげな街灯の照らす怪しい路地が家々の隙間へとのびていた(写真右下、赤いコーンの左側のところ)。
近寄ってみると、この界隈ではもはや残っていないと思っていたコンクリート蓋の暗渠だった。空気抜きの穴があるところなど、古戸越川に残っていたコンクリート蓋暗渠と何となく似た雰囲気がある。
住宅地の裏側に続いている暗渠を、上流方向(北)に遡ってみた。蓋は古そうで、歩くとガタガタ音がする。幅は狭いが、その曲がり具合には暗渠らしさがにじみ出ている。
進んで行くと、何と小さな橋まで残っていた。道路の幅は車1台分くらいあるのに、橋は自転車がやっと通れるほどだ。渡ってすぐのところには車止めもある。しばらく見ていると、犬の散歩の人などが橋を渡っていく。どれだけの人がこれを橋として意識しているだろうか。
橋の先も、さらにコンクリート蓋が続いている。街灯があるので、一応通路として扱われているのだろうか。
100メートルちょっとを過ぎたくらいの場所で、車道に突き当たって蓋暗渠は姿を消す。これより上流側は会社の敷地となっていた。かつてはその中をもう少し北まで続いていたような雰囲気だ。
会社の敷地が尽きた少し先には、銭湯があった。暗渠のサインポストだ。というよりも実は、この銭湯の前の道にかつて小さな川が流れていた。この川は東急大井町線戸越公園駅近辺を水源として浅い谷を南下し、西大井駅付近で立会川に合流していた。流域の旧町名「上蛇窪」と水源近辺の字名「谷戸」から、ここでは便宜上「立会川上蛇窪谷戸支流」と呼ばせてもらおう。
今回西大井に立ち寄ったのは、以前上流部を辿ったことのあったこの「立会川上蛇窪谷戸支流」の下流部を見てみようという目的だったのだが、そこで思わぬ収穫となったのが、先の蓋暗渠だったというわけだ。おそらく銭湯の前あたりで分岐し、西大井駅のそばで再び合流していた傍流だと思われる。
再び最初のコンクリート蓋暗渠発見地点へ戻ってみる。蓋暗渠の南側には、横須賀線/新幹線の土手に沿って、壊れかけた軽トラックやらバイクやらが無造作に置かれた、怪しい空間があった。ここがおそらく蓋暗渠区間の下流部だったのではないか。
この空間の先を確認しに、一つ南側のガード脇に行ってみる。「のんき通り」とあるのが銭湯から続いている「立会川上蛇窪谷戸支流」の川跡。正面に、怪しい空間の末端が見える。ここで傍流が再度合流していたのだろうか。
ちなみに、「立会川ガード」の西側にも、立会川に合流していた別の暗渠が残っていた。こちらはアスファルトで舗装されている。あとで下水道台帳を見ると、今でも一部の区間は水路敷扱いとなっていた。
この暗渠は、大部分は直線だが、遡って行くともう川跡としかいいようのない路地となる。こちらは住宅地の中を150メートルほど北上して、忽然と消える。これも「立会川上蛇窪谷戸支流」の傍流だったのだろうか。
その橋すぐ横のクルマ止めの位置もすごいですがw
これはぜひ行ってみなければ。
西大井の近くはちょっとうろついたことがあり、立会川に流れ込む水路跡のようなものをいくつも見ましたが、この支流には気づいていませんでした。
この時期、夜の暗渠探索はいいかも知れませんね。日中活動したら死んじゃう。
ただし、私のコンデジでは写真は全然写せませんが。
これすごい!
とってもかわいいです、愛くるしいです。
しかし最近・・・夜もむしむしと暑くなかったですか?
蚊の攻撃もすごそうだし。。それでも昼よりはちょっとはマシですかね?