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東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?新刊「東京「暗渠」散歩改訂版」重版出来!


by tokyoriver

みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)

「みちくさ学会」「これもまた川の痕跡。杉並の住宅地を縫う極細の暗渠/川跡をたどる」という記事を書きました。とりあげたのは、杉並区/中野区界隈の暗渠探訪者の間ではおなじみとなりつつある「桃園川たかはら支流(仮)」です。namaさんや味噌maxさんの秀逸な記事の後での二番煎じとなりましたが、ご容赦を。

桃園川支流を歩く その17たかはら支流(仮)は七変化(「暗渠さんぽ」)
桃園川たかはら支流(仮)の驚愕。(A Midsummer Night's Hole)

短いながら変化と見所に富んだたかはら支流、本文中にスペースや都合上掲載できなかった写真が多かったので、こちらに補完として掲載してみます。流路の全体像や詳しい説明は「みちくさ学会」の方に記しましたので、そちらの記事とあわせてお読みいただけたらと思います。
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まずは段彩図。特に中央線以南の谷筋はかなりはっきりしていることがわかる。(段彩図は数値地図5mメッシュをgoogle earth「東京地形地図」からキャプチャ)。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_025318.jpg

夜の最上流暗渠。さすがにこの中に入って行く勇気はない。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_025394.jpg

夜の中央線南側暗渠。猫に出会った。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0254627.jpg

夜の橋遺構。奥は闇だ。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0255296.jpg

最上流の開渠。大谷石の護岸に挟まれた、埋まりかけの細い水路。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_026055.jpg

やはりここの区間はハイライト。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_026893.jpg

なぜか暗渠状に放置されていた「止まれ」標識。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0261310.jpg

出鱈目に載せられた蓋の上を枯れた雑草が這い、護岸もいろいろと塗り重ねられていて、訳が判らない状態。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_026172.jpg

工事現場足場を蓋にしている。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0262259.jpg

もうひとつの欄干の遺構。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0262660.jpg

妙に気になった扉。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0263147.jpg

鉄板の蓋。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0263727.jpg

ブロック状の蓋。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0264190.jpg

開渠。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0264642.jpg

たかはら支流の南東で発見した怪しい路地。
みちくさ学会記事拾遺 桃園川たかはら支流(仮)_c0163001_0265171.jpg

Commented by lotus62 at 2010-12-22 10:24 x
みちくさの「たかはら支流」記事も楽しく読ませていただきました!
先日味噌maxさん、namaさんと一緒にMMZの方の杉並の井戸調査に同行させていただいたのですが、
その時MMZの方からこの中央線すぐ南(新しく舗装されている暗渠付近)の古い地図をコピーをいただきました。
もともとはこの舗装の両脇の道に2本の流路があり、いつの間にかこの舗装暗渠1本に付け替えられたようです。(これには一同ビックリ!)
桃園川の各所支流は、「田園地帯→住宅化」の歴史を刻むように複雑に残っていてほんとうにおもしろいですね。
Commented by tokyoriver at 2010-12-22 10:42
lotus62さん。
やっぱりもとは2本でしたか。谷中通りに水路があったという証言を読んだりしたので、もしかして、と思っていたところでした。
Commented by nama at 2010-12-22 16:13 x
ご紹介ありがとうございます。そして、桃園川支流をみちくさに紹介してくださったのも、ありがとうございます(なんか嬉しいw)。うーんやっぱりHONDAさんの写真はうつくしい~。
で、lotus62さんに先を越されちゃいましたが、その古地図のコピー、何かの機会にでもお見せしましょうか。地主さんしか持ってない、みたいな地図で面白かったです。

・・で、南東にある怪しい路地!?えー?えー??
Commented by リバーサイド at 2010-12-23 20:47 x
今日、高円寺への買い物ついでに立ち寄ってみました。(どちらが主目的だか・・・w)

最上流の開渠のところで、奥まで入って撮影していたら、突然子供が入ってきて・・・。暗渠沿いのお宅の子供のようで、脇のとびらから家へ入っていきました。
突然入ってきたのでビックリしましたが、子供の方も、オッサンがカメラを構えているので不審に思ったでしょうね。

Commented by tokyoriver at 2010-12-23 21:12
namaさん。
ホッピーマラソン本をお返ししなければいけないので、そのときにでも是非地図、見せて下さい。南東にある怪しい路地、怪しいですよ〜。
Commented by tokyoriver at 2010-12-23 21:14
リバーサイドさん。
理屈の上では暗渠は公道なんですけど、とはいえ結構プライベートな空間になってしまっているところも多いので、気をつけねば、ですね。
Commented by 味噌max at 2010-12-25 14:32 x
ご紹介いただいて光栄です。ありがとうございます。
何度見ても面白いです、たかはら支流。

>理屈の上では暗渠は公道なんですけど
これ、いつも悩むところです。皆様のメジャーな暗渠サイトとは違い、私のマイナーな、アングラとも言える暗渠サイトでは、ちょっと無理したいとか思っちゃったりもしたことがありますが(笑)
可能な限り現地の人とかに話して写真をとらさせていただいているのですが、ここの最上流の開渠は普通に郵便屋さんとかも通りそうな感じもしますしね。難しいです。
ともかく「暗渠者不法侵入で逮捕!」見たいなことにならないよう、気をつけていきたいです。
Commented by tokyoriver at 2010-12-25 23:20
味噌maxさん。
味噌maxさんの記事の、谷中湯の裏手の暗渠写真は、可能な限り現地の人に話して、という姿勢のたまものだと思います。なかなか難しいですが、世知辛い世の中、不審者扱いされぬよう気をつけねば、ですね。
by tokyoriver | 2010-12-22 10:00 | 神田川とその支流 | Comments(8)