東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?


by tokyoriver

【お知らせ】東京人2018年1月号に寄稿しましたandさいかち窪湧水

12月1日発売の「東京人」2018年1月号の特集「聖地を歩く」にて、6頁ほど記事を書かせていただきました。今回は暗渠ではなく、都内の湧水を5ヶ所ほど紹介しています。
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 ここでは記事の補足として、文中で取り上げた小平霊園内の幻の湧水「さいかち窪」、出水直後10月26日のさいかち窪湧水池と12月3日時点の状況比較をいくつか。

 まずはさいかち窪最大の出水源。10/26時点では恐ろしいくらい勢いよく流れており、山間部の渓流のようだった。2008年以降では最大の水量だったと思われる。しかし、12/3時点では水は跡形もなく消え去り、水路には落ち葉が積もっている。11月下旬までは流れていたらしい。
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 さいかち窪に現れる湧水池。10/26時点では、水はなみなみと。水没した雑草、周囲の木々、水面に映る空と、境界線が曖昧になるような風景だった。12/3時点では最大の出水源が止まりだいぶ水は減っているが、まだ池の底から水が湧き出している。周囲の地面もスポンジのように水をたっぷり含んでいる。落葉が進み、池の周囲はだいぶ明るくなった。
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さいかち窪から流れ出す黒目川源流部。10月は今まで見たこともない水量で、氾濫状態だった。12/3時点では水量は少なくなり、流路も細くなった。ただこれでも、去年の出水時と同じくらいで、もうしばらくは流れる様子が見られるだろう。

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数年おき、秋の間の1ヶ月ほどしか現れない「さいかち窪」の湧水。今年も年末までには水は消えてしまうでしょう。2015年からは奇跡的に3年連続して湧きましたが、果たして来年も出水するでしょうか。湧水について詳しいことはぜひ記事をお読みください。また、取り上げた5箇所のうち2箇所については、関連する暗渠にも触れています。


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Commented by 武蔵野台地調査隊 at 2017-12-25 23:21 x
12/10に確認したところ、残念ながら下流への流れは終了していました。
Commented by 武蔵野台地調査隊 at 2017-12-28 08:36 x
東京人1月号を興味深く読ませていただきました。さいかち窪については、私もいにしえの姿を追い文献や資料漁りして楽しんでおります。かつては常時湧出す池があったといわれているのが魅力的です。何か文献をご存じであれば、差し支えなければご紹介ください。
Commented by tokyoriver at 2017-12-29 23:31
武蔵野台地調査隊様
お読み頂きありがとうございます。ちょっと今手元に見つからないのですが、東京都公園協会の出している雑誌の10年ほど前の号に記事が出ています。
by tokyoriver | 2017-12-07 21:00 | お知らせ | Comments(3)