空川(1) 東大駒場キャンパスの清流
2009年 07月 15日
淡島通りの松見坂に架かっている新遠江橋はもともとその空川に架かっていた橋だ。
流路はほとんど全て暗渠になっているが、その源流は現在も生きている。
空川の水源は3箇所。
ひとつは東大駒場キャンパス東側の通称「一二郎池」。
もうひとつは駒場東大前駅西側の駒場野公園にある近代農業発祥の地「ケルネル田圃」とその水源池。
そして最大の水源が東大駒場キャンパス西側にある湧水だ。駒場東大前駅の改札を出てすぐのところに
このような清流が残っているのは奇跡的といってよいだろう。
湧水は駒場小学校の下あたりから土管で流れ出て、しばらくせせらぎとなって流れ、暗渠となる。
数十メートルのわずかな区間だが、いつみても枯れることなくきれいな水が流れている。そのまま
下水に流しているようで、少々勿体無い気がする。
一二郎池には十数年前潜入したことがあるが、池を囲む土の斜面の割れ目から水が湧き出していた。
すぐ近く山手通り地下の高速道路の建設が進んでいるが、今も湧水は枯れずに残っているだろうか。
ケルネル田圃も現在では公園内のプールの再処理水を主水源としているそうだが、
水源池にはわずかながら湧水が残っているようである。
一二郎池は現在進入禁止になっていたのでおそるおそる潜入いたしました。
空川の源流、駒場東大湧水の清流は奇跡です。
じつは東京は水の宝庫なのですね!