東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?


by tokyoriver

カテゴリ:お知らせ( 36 )

 集英社刊行の総合季刊誌「kotoba」2015年秋号に、「地図から始める暗渠散歩」という6ページほどの記事を書かせていただきました。本号では、「地図を旅する。小地図からGoogleマップまで」と題し、140ページ、28本の記事を擁する充実した特集が組まれています。その中の記事の1本となります。
 ここ数年、各所でお話させていただいた「暗渠概論」をベースに、読者層にあわせてより初心者向けに自分の体験に引き寄せた切り口で、暗渠の愉しみ方について書いております。また、暗渠概論では、暗渠の3つの要素について詳しく触れてきましたが。今回は特集にあわせ、空間=地図の話をメインにおき、歴史や景観といった他の要素にはほとんどふれないかたちとしました。暗渠散歩のきっかけとなるような記事が書けたのではないかと思います。編集者のご尽力により、小さいながら出来の良い暗渠地図も載せていただきました。
 私の記事もさることながら、錚々たる執筆陣が様々な角度から地図について語られており、非常に読み応えのある特集となっています。よろしければぜひ御覧ください。
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なぜか表紙に名前をのせてもらえました。
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豪華執筆陣。

kotoba(ことば) 2015年秋号(amazon)

9月5日より、書店店頭やオンラインストアにて発売中です。
よろしくおねがいします。
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by tokyoriver | 2015-09-16 23:16 | お知らせ | Comments(2)
またもや久々の更新となってしまいました。そのうえ告知で、スミマセン。サイト"MIZBERING"に、2回目の記事を寄稿しましたのでお知らせします。

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水のない水辺から・・・「暗渠」の愉しみ方」第7回 水のない水辺に残る水ー渋谷川水系ー

今回は暗渠に残るかつての川の姿でも最も象徴的な「湧水」を、渋谷川水系を例に取り上げています。記事にしたのは以下の4箇所です。
(1)新宿御苑の池と湧水(渋谷川本流の源流)
(2)明治神宮御苑(竹下通り裏手を流れていた一名「南の池川」の源流)
(3)白金自然教育園(三田用水白金分水のもととなった小川の源流)
(4)初台川(仮称)源流(宇田川初台支流の源流)

今回諸事情で載せきれなかった、渋谷川水系の他の湧水をいくつかかんたんにご紹介します。

根津美術館の湧水

青山の骨董通り突きあたり、根津美術館の庭園は谷戸地形を利用した池があり、そこにはいくつかの湧水が注いでいます。池から流れでた川はかつて渋谷川支流の笄川に注いでいました。下の写真は湧水のひとつ。崖の下からわずかですが湧きだしています。ただ、この写真は10年前のもの。美術館には近年大規模な改修が入っており、現状を確認するため赴いたのですが、ちょうど休館日にあたり取材できませんでしたので、今回記事には掲載できませんでした。
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有栖川宮記念公園の湧水

有栖川宮記念公園もまた小さな谷戸の谷頭の地形を利用した公園で、二つの川が池に注いでいます。現在ではいずれの川も汲み上げた地下水や循環水を使っているのですが、北側の川沿いに最近の調査で湧水地点が新たに確認されました。
下の写真は、北側の川で、左側の柵の中から汲み上げ地下水の川が流れてきています。その右側、谷の斜面の下の草が生い茂っているところをよく見ると、水がわき出しています。こちらは写真では判別することが難しいため、掲載を見送りました。興味のある方はぜひ現地でご確認下さい。なお、左側の川自体も、上流の滝壺状のところでは汲み上げ水の他に少しだけ湧水も加わっています(これも写真には撮りにくい)。
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麻布宮村町の湧水の小川

旧麻布宮村町界隈にはがま池や宮村児童遊園、その脇の路地裏等、湧水が残っています。その中で以前記事にした小川は26年前に見つけて以来私にとって、お気に入りの場所で、過去にも記事にしています。

「六本木、麻布十番、元麻布の川跡(2)旧麻布宮村町の湧水の流れ」

こちらも水源の場所は確認できないことや、オフィシャルなサイトでは掲載しにくい写真となってしまう場所が多いことから掲載を見送りました。
下の写真は旧宮村町の崖下を流れる小川。流れる水は湧水です。六本木ヒルズのすぐそばにこんな場所が残っていることは奇跡だと思います。なお、水路には簡単に近づけるものの一応無断立入禁止の公有地になっていますので、場所は明記しないでおきます。また、近づく際は自己責任で…
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by tokyoriver | 2015-04-05 21:17 | お知らせ | Comments(0)
"MIZBERING"というサイトに、和泉川(神田川笹塚支流)の記事を寄稿しましたのでお知らせします。

「「水のない水辺から・・・「暗渠」の愉しみ方」第3回
西新宿からまぼろしの神田川支流をたどる。」
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「ミズベリング'」は財・官・民一体で水環境の見直しアクションに取り組もうといったプロジェクトのようです。そのポータルサイトが"MIZBERING"といった位置づけでしょうか。その中で少し異色の、暗渠をテーマとした連載「水のない水辺から」を、「東京peeling!」のlotus62さんを旗振りとして、「暗渠さんぽ」のnamaさん、「デイリーポータルZ」のライター三土たつおさんと連番で記事を書くことになっています。

「昭和のレトロ気分満載」などという若干不本意なキャプチャをつけられてしまいましたが、本blogではまだ途中までしか取り上げていない和泉川について、本流暗渠を河口から源流まで一気に紹介した記事となっていますので、ぜひご一読を。

なお、blog内の和泉川関連記事はこちらからまとめて。

ちなみに文中に触れた、はっぴいえんど1970年のファースト・アルバム、通称ゆでめんのジャケットはこちら。「ゆでめん 風間商店」が中央に据えられています。イラストは漫画家林静一の手によるもので、当時十二社に住んでいた氏が、松本隆からジャケット制作を依頼された際、近所の「クネクネと曲がった路地の奥に、まるで時代から置き忘れられたように建っていた奇妙な町工場」(※)がすぐに頭に浮かび、描いたものだといいます。右下張り紙の「池の下熊」は十二社池の下の熊野神社、「交和通」の字が見えますが、こちらは方南通りの西新宿付近での呼称。和泉川が交差する地点には「交和橋」が架かっていました。その左側の貼紙に見える「成子映劇」は近くの成子坂下に戦前からあった映画館の名前です。
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風間商店は現在は風間荘というアパートになっており、写真真中の建物となります。シャッターの降りている側が、かつてゆでめんの看板がかかげられていた正面となります。麺を茹でた排水は和泉川に流されていたのでしょうか。
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ちなみにこの近く、かつての十二社池のほとりで今も営業する蕎麦屋さんの店主も「風間」さんで、何らかの関係があるのかもしれません。

※林静一「奇妙な建物」(「ロック画報02」所収)より引用


2014.11.26追記

先日惜しくも亡くなられてしまった赤瀬川原平さんが1980年代に提唱されていた路上観察の概念「超芸術トマソン」。その集大成である「超芸術トマソン」を何となく読み返していたら、なんと和泉川暗渠の最上流のひとつ、遊び場96番脇のコンクリート蓋暗渠がトマソン物件として10ページにわたり紹介されていました。この場所はミズベリングの記事では都合上割愛しましたが、追記として紹介します。

※ブログ中ではこちらの記事で紹介していますので、あわせてどうぞ。
「神田川笹塚支流(和泉川)(2)最上流部・北側水路」

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こちらが2014年10月現在の暗渠。玉川上水新水路跡の北側に沿って一直線に流れる、排水路のような水路の最上流となります。ここより下流には開渠も見られます。

そしてこちらが、「超芸術トマソン」で紹介されている該当箇所。今と異なり、道路とはずいぶん段差があります。下の写真、階段の背後の建物の窓を見ると、現在と同じ建物のようです。
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赤瀬川原平「超芸術トマソン」(ちくま文庫 1987)p.388-389より

写真が撮られたのは1985年。今からおよそ30年前です。「階段付き長城物件」のトマソンとして紹介されています。そして、多くの人がわざわざ階段を昇り降りして暗渠の上を歩いている様子が観察されています。
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赤瀬川原平「超芸術トマソン」(ちくま文庫 1987)p.392-393より

和泉川暗渠の河口部の児童遊園は、このトマソンの報告とほぼ同時期に伊丹十三「タンポポ」のロケ地となっています。その一方で源流部の暗渠が、超芸術トマソン物件として「発見」されていた訳です。忘れられていた暗渠が意外なところで記録に残っていることに感慨を覚えずにはいられません。
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by tokyoriver | 2014-11-16 22:23 | お知らせ | Comments(2)
今月より新潮社主催の「新潮講座」にて「東京「失われた川」散歩」と題した暗渠・川跡の講座を開講させていただくこととなりました。小規模なのであまり積極的に告知するつもりはなかったのですが、まだ定員に空きがあるとのことなのでブログでもお知らせします。
 「新潮講座」は今年の1月より始まった、朝日カルチャーセンター新宿教室にて新潮社さんが開講しているカルチャースクールです。一般的なカルチャースクール・カルチャーセンターでは入会金を支払い会員にならないと受講できないのですが、この「新潮講座」は入会等の手続きなく個々の講座を受講できるのが特徴とのこと。
 文芸系の講座が主ですが、その中で「東京スリバチ学会」会長の皆川さんの講座とともに、街歩き系の講座として開講されます。
 私の講座は4月〜6月の全4回。1回めは座学で、2回目以降は実際に暗渠を一緒に歩いていただくかたちとなります。
 4回と回数が多く、定員も少人数のためどうしても受講料が高くなってしまっており申し訳ないのですが(これでも一応交渉して相場よりも安くしてもらっています)、座学の資料等、気合をいれて鋭意作成しておりますので、ご都合があえばご参加下さい。

日時と内容

第1回 「暗渠概論」
2013年4月13日(土) 15:30ー17:00
朝日カルチャーセンター新宿教室

第2回 野外講座「水窪川」 
2013年5月11日(土) 13:00ー15:30
現地集合・解散

第3回 野外講座「神田川笹塚支流・下流編」
2013年5月25日(土) 13:00ー15:30
現地集合・解散

第4回 野外講座「神田川笹塚支流・上流編」
2013年6月 8日(土) 13:00ー15:30
現地集合・解散


詳細情報及びお申し込みは下記リンク先をどうぞ。

ヨム・カク・ミル・シル 新潮講座


最後に製作途中ではありますが、サンプルとして暗渠概論のスライドから一部を紹介します。
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by tokyoriver | 2013-04-01 20:52 | お知らせ | Comments(4)
先月末に刊行された暗渠本「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」、おかげさまでまずまず好調な売れ行きとのことです(神田三省堂本店では、ノンフィクション部門売り上げランキングでずっと10位前後だとか)。ありがとうございます。

さて、なかなか新規記事を用意できず、申し訳ありません。代わりと言ってはなんですが、暗渠本感謝&出遅れたクリスマス&早めの新年企画として、本サイトの記事の中から以下2点を電子書籍化してみました。

(1)「東京の水 石神井川源流篇」
eBooksから
ファイル直接
(2)「東京の水 深大寺用水・仙川用水・入間川篇」
eBooksから
ファイル直接

(1)は全4回のシリーズで、一般的に「石神井川上流端」とされている地点よりさらに上流にかつて存在していた石神井川の源流部の謎にせまる記事です。暗渠本の石神井川水系の章に入れたかったのですが、ボリュームが大きく断念したエリアです。石神井川は都内北部の中小河川を代表する川でありながら、私の知る限りその源流について、いままでなぜかしっかりした検証がされてきませんでした。今回電子書籍化した記事では、川とは直接関係ない資料に断片的に垣間見られる情報を総合し、関連する「鈴木田用水」「経理排水」「石神井幹線」といった水路とあわせながら、推測も含めてかつての石神井川源流部の様子に迫っています。

(2)は全17回のシリーズで、明治時代初期に開削され、三鷹市から調布市にかけて流れていた玉川上水の分水「深大寺用水」について、関連する自然河川「入間川」や、品川用水の前身とされる「仙川用水」とあわせて記事にしています。こちらも多くの謎があり、また間違って理解されたものが広まっていたりといった事項もある中、50点以上の文献をもとにわかる限り解明につとめてみました。なかでも興味深いのは、まず深大寺用水の流路。水の配分を巡るシビアな情勢から、二段水路や隧道などを駆使し、水利権のない地域へは徹底して水を与えないような流路になっていました。そして、情報があまりに少ない仙川用水の実態についても、できるかぎり解明してみました。かなりの分量(電子書籍換算で300~400ページ)で回数も多く各記事のボリュームのもあったことから、ブログではかなり読みにくかったのではないかと思います。電子書籍化したことで、読みやすさの部分がだいぶ改善されたかと思います。

閲覧方法

いずれも無料で閲覧できます。電子書籍のファイル形式は「ePub」形式となっています。リンク先からファイルをダウンロードして、ePub形式に対応する電子書籍リーダでご閲覧ください。iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレット、PCでの閲覧が可能です。

【PCの場合】
FireFoxやGoogle ChromeなどのWebブラウザに、電子書籍リーダのプラグインをインストールすることで、ダウンロードしたePubファイルを閲覧することができます。
・直接読めるReader
Adobe Digital Editions
・FireFoxのプラグイン
EPUB READER
・Chromeのプラグイン
Readium

【iOS(iPhone,iPad)の場合】
PCでダウンロードしたファイルを、iTunesの「ブック」にドラッグ&ドロップして登録してください。iPhoneやiPadをPCに接続して転送すると、自動的にデフォルトでインストールされているアプリ「iBooks」に登録され、読めるようになります。PCを経由せずiOSのSafariで直接リンクをクリックして、ダウンロードされたファイルをiBooksで開く、としてもOKのようです。

【Androidの場合】
デフォルトの電子書籍リーダはないようですが、CopperReaderやFBReaderなど、いくつかePub対応のリーダーがあるそうです。

なお、ブログに付随する簡易な機能を利用して作成したため、レイアウト等におかしな部分があったり、冒頭に印刷した書籍化の宣伝が入ってしまう点はご容赦ください。

年末年始の読み物としてお楽しみいただけたら幸いです。
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by tokyoriver | 2012-12-28 12:40 | お知らせ | Comments(0)
暗渠本「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」、ネット通販や一部の書店では先行して週末に発売が始まっておりましたが、本日11月26日(月)に正式リリースとなりました。
本についての基本的な情報はふたつ前の記事を、詳細な情報はひとつ前の記事をご覧ください。

今回は発売にあわせて"Bonus Tracks"と題し、書籍の補足図版を2つほど、掲載させていただきます。
すでにお手元にある方はお判りと思いますが、今回の本では個別記事それぞれに段彩図で暗渠マップが掲載されているほか、各水系毎の概説にも全体の暗渠マップを掲載しています。こちらで、個別記事に載せきれなかった暗渠もルートだけはカバーしているような体裁となっています。
ただ、その中で「神田川支流の暗渠」地図(p.66-67)だけ、個別記事で取り上げている暗渠だけが描かれているかたちとなっています。
これでは物足りなく思われる方もいらっしゃるかと思いますので、私の担当記事ではないのですが補足的に、序章の暗渠マップ(p.13)の原図から神田川水系の川・暗渠だけ抜き出したものを掲載してみます。ただし、段彩図ではなくgoogle mapにプロットしたもののキャプチャとなります。また、個別記事の地図とは若干異なる部分があります。

※【2012.11.30追記】確認したところ、校正ミスによる抜けのようです・・・

地図はクリックすると1200pxl×640pxlの大きなサイズになります。
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【凡例】青:暗渠の河川、 水色:開渠の河川、掘割・運河 赤:暗渠の用水路 桃色:開渠の用水路 緑:埋め立てられた掘割・運河

また、こちらは私が担当した記事ですが、石神井川支流の暗渠」の地図(p.180-181)では、紙面スペースの都合上、三宝寺池付近より上流の石神井川の地図が入り切っておらず、また「上水・用水の暗渠」の地図(p.200-201)では地図の範囲としては入っているものの石神井川上流に接続していた鈴木用水、鈴木田用水、田無用水や、田柄川に接続していた田柄川の描画が都合上省略されています。
この2つの地図の補足として、石神井川源流付近の地図を掲載してみます。こちらも前の地図と同様、段彩図ではなくgoogle mapにプロットしたもののキャプチャとなります。p.199の表に対応して用水路の名称を入れてみましたので、これで多少理解の手助けになるでしょうか(玉川上水の南側にあった分水や小川用水や野中用水の流末については、省略してあります)。凡例についても前の記事と同様です。

地図はクリックすると800pxl×500pxlの大きなサイズになります。
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以上、本を読まれる際の手助けになれば幸いです。
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by tokyoriver | 2012-11-26 12:00 | お知らせ | Comments(2)
暗渠本「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」、11月26日(月)の発売日も近づき、ようやく手許に見本が届きましたので、詳細な情報を追加します。基本情報はひとつ前の記事をご参照ください。

まず、表紙はこんな感じに仕上がりました。渋谷川中流域の暗渠マップがそのまま表紙となっています。
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中を見てみると、とにかくカラー印刷となったことが想像以上に効果をあげています。写真は鮮明ですし、特に地図がかなりわかりやすくなりました。暗渠ムック「東京ぶらり暗渠探検 消えた川をたどる!」掲載の地図と比較してみると例えばこんな感じです。
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これはムック版の渋谷川概要の地図。一応2色刷りで川の色分けはされていますが、ちょっと地味ですね。また、川の描線もやや大雑把な部分がありました。
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こちらは今回の地図。ひと目でお判りのように、今回はカシミール3Dと数値地図5mメッシュを使用した段彩図をベースにしています。川の描線もgoogle mapで作成したkmlファイルをローデータで提供しました。結局kmlファイルそのままは使わず手描きで再描画されているようですが、前回よりも正確になったのではないかと思います。また、用水系と自然河川系の色分けも実現。ずいぶんわかりやすくなったとおもいますがいかがでしょうか。図版がしっかり見られるよう、写真のように綴じ目までしっかり開けるような特殊な製本となっているのも隠れたポイントです。

本文もご覧のとおり。写真がカラーになり、紙質もよくなって、細かいところまでよく見えるようになりました。
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そして、新規時事も非常に充実したものとなっていて、ムックをお持ちの方でも十分にお楽しみいただける仕上がりになっているかと思います。また、価格がムックの倍にはなってしまっていますが、それに見合ったコンテンツとなっていることは見本を手にとって実際に読んでみて、確認できました。

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内容は以下のとおりです。

序 東京の暗渠
かつての川がたどってきた歴史とそこを探索する意味/暗渠探索のポイント

Ⅰ 渋谷川支流の暗渠
概要/渋谷川(上流域)/玉川上水原宿村分水/河骨川/
宇田川初台支流(初台川)/宇田川/いもり川/笄川
Special Report 1 白金分水・玉名川・白金三光町支流を歩く

Ⅱ 神田川支流の暗渠
概要/桃園川/井草川/江古田川(上流域)/弦巻川/水窪川/蟹川/紅葉川/谷端川・小石川
Special Report 2 歴史が凝縮された東大下水をたどる
Special Report 3 神田川笹塚支流(和泉川) 時代の重なりを味わう
Special Report 4 存在わずか数十年 善福寺川支流・松庵川

III 目黒川支流の暗渠
概要/北沢川/空川/蛇崩川/谷戸前川/羅漢寺川
Special Report 5 水源の池を求めて烏山川をさかのぼる

Ⅳ 呑川支流の暗渠
概要/呑川(上流域)/九品仏川/駒沢支流・洗足流れ 

Ⅴ 石神井川支流の暗渠
概要/貫井川/エンガ堀/田柄川/谷田川・藍染川

Ⅵ 上水・用水の暗渠
概要/玉川上水(暗渠区間)/千川上水/品川用水/三田用水
Special Report 6 玉川上水余水吐 遺跡の宝庫をめぐる

Extra Report 外堀通り下の暗渠 水道橋分水路を行く


私が執筆を担当したのは序章、Ⅰ章のすべて、Ⅱ章の弦巻川、水窪川、蟹川、東大下水、松庵川、Ⅴ章の概要、貫井川、Ⅵ章の概要となります。また、地図については担当以外の川の流路についてもいくつか暗渠・河川ルートの原図を提供しています。各地図の原図となった東京山の手暗渠マップについては、巻頭の序章内で掲載させていただきました。
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ぜひお手にとって御覧いただけたらと思います。

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「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」

出版社:洋泉社
定価:本体2,400円+税
発売日:2012年11月26日
判型:A5判
頁数:240ページ
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by tokyoriver | 2012-11-17 22:21 | お知らせ | Comments(9)
諸々の事情によりブログの更新が滞ってすでに3ヶ月近く。もし楽しみにされていた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。その事情のうち半分くらいをしめていた案件が無事完了しました。というわけで、お知らせいたします。

2010年2月に刊行された”暗渠ムック”「東京ぶらり暗渠探検 消えた川をたどる!」が、おかげさまでこのたび単行本「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」 として大幅増補し刊行されることとなりました。出版社は前回と同じく洋泉社、発売日は2012年11月26日(月)です。

ムックでは渋谷川、神田川、目黒川の支流の暗渠をとりあげていましたが、今回はそれに加えて石神井川の支流、吞川の支流、そして玉川上水系の暗渠もとりあげています。これで東京山の手エリアの主要な水系の大部分をカバーしたかたちとなります。

そして判型もA5版、240頁オールカラーとなりました。特に地図は高低差を表現した段彩図となり、描画もかなり精緻なものになっていると思います。

執筆者は、ムックでの4名(庵魚堂さん@世田谷の川探検隊三土たつおさん、黒沢永紀さん@廃墟徒然草、私)プラス編集者さんに加えて、あらたにlotus62さん@東京peeling!、namaさん@暗渠さんぽのお二方を迎えパワーアップ。

私は今回、序章、渋谷川水系、神田川水系の水窪川、弦巻川、蟹川、松庵川、東大下水、石神井川水系の概要と貫井川、玉川上水系の概要を担当しています。序章には東京山の手暗渠マップも載せてあります。まだ見本が手元になく、現時点ではどんな仕上がりになっているのか判りませんが、表紙などわかり次第、情報をアップデートしたいとおもいます。

お値段は2400円(プラス消費税)とずいぶん高くなってしまったのですが、おそらく価格分に応えられるような仕上がりとなっているものと信じております。ぜひ書店でお手にとりご確認の上、気に入られましたらお買い求めください。


・洋泉社サイト

・Amazon

すでにamazonでは予約を受け付けているようです。


 なお、ここでひとこと触れさせていただきます。今回、「本田創編著」となっていますが、これは便宜上の表記です。実際には上記のように6名プラス編集者の方での執筆であり、編集も編集者の方が行っています(エリアや構成については大部意見を取り入れていただきましたが)。書籍情報に全員の名前を列挙すると何かと利便性が悪いということで、担当ページがいちばん多い私の名前で代表させることとなりました。
 また、書名に「地形を楽しむ」とありますが、ムックをお持ちの方はお判りのように、決して地形に特化した内容ではありません。こちらも出版社の意向によるものですので悪しからずご了承ください。

2012.11.17
表紙やページ構成の紹介記事をこちらに追加しました。あわせて御覧ください。

【情報追加】暗渠本「地形を楽しむ東京「暗渠」散歩」
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by tokyoriver | 2012-11-05 22:17 | お知らせ | Comments(0)
先月はおやすみしましたが、今月は「みちくさ学会」の記事を書くことができました。テーマは「消滅」。最近なくなってしまった2つの橋と1つの暗渠についての、エッセイのような記事です。いつもよりも軽めの記事ですが、よろしくおねがいします。
現地の状況を知るきっかけとなった庵魚堂日乗さんとA Midsummer Night's Holeさんの記事に、感謝の意を込めてリンクさせて頂きます。

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49,067,550円で消えた88年間の歴史。
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by tokyoriver | 2011-12-21 11:00 | お知らせ | Comments(2)
10月は多忙で、blog記事を1本しか記すことができませんでしたが、なんとか「みちくさ学会」10月分の記事を書き上げました。テーマは「夜の暗渠あるき」。以前こちらでとりあげた場所も交えてつらつらと記しました。いつもよりも文字数も情報量も少なくしましたので、お気軽に読めるかと思いますので、よろしくお願いします。

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記事でとりあげた場所から2ヶ所ほど。

神田川笹塚支流(和泉川)暗渠の下流部に残る児童遊園。十数年ほど前までは都心の暗渠にはこのような遊具が置かれていることが多かった。1970年代前半にかけての第二次ベビーブームに伴う児童人口の急増により公園が不足した際、蓋をしたまま特に利用されていなかった各地の暗渠が着目された結果設けられたという。子供が減った現在では、各地で撤去が進んでいる。
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北沢川の暗渠上には何年か前から暗渠上に人工的なせせらぎをつくって、川を「復活」させている。出来た当初は違和感があったが、現在では緑も増え、だいぶ馴染んできている。桜並木は川が開渠だった頃からのものだ。
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by tokyoriver | 2011-10-26 11:00 | お知らせ | Comments(6)