東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?


by tokyoriver
東急大井町線下神明駅から少し北に歩いたところに、
暗渠とそこに架かる橋が残っている。
欄干には「古戸越橋」の名が刻まれている。


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ここに流れていたのは通称「古戸越川」。
戸越公園の池から流れ出し、品川用水の末流のひとつと
戸越銀座を流れていた川をあわせて目黒川に注いでいた。

戸越公園はもともとは江戸時代につくられた細川家の抱屋敷で、庭園の池の水を
得るために玉川上水から引かれた「戸越上水」が品川用水の前身。
そういう意味では古戸越川自体が品川用水の末支流のひとつといってよい。

品川用水は1950年代には廃止され、現在ほとんどその痕跡は残っていない。
橋が残っているのはここだけではないだろうか。

戸越公園からこの橋のあたりまではほぼ全区間暗渠が残っているが、
現在都道25号線の工事が進んでおり、かなりの部分が消滅してしまいそうだ。


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# by tokyoriver | 2009-07-22 23:30 | 品川用水とその支流 | Comments(12)
駒場東大前駅周辺の谷筋から流れ出し、目黒区大橋で目黒川に注ぐ短い小川「空川(そらかわ)」。
淡島通りの松見坂に架かっている新遠江橋はもともとその空川に架かっていた橋だ。
流路はほとんど全て暗渠になっているが、その源流は現在も生きている。

空川の水源は3箇所。
ひとつは東大駒場キャンパス東側の通称「一二郎池」。
もうひとつは駒場東大前駅西側の駒場野公園にある近代農業発祥の地「ケルネル田圃」とその水源池。
そして最大の水源が東大駒場キャンパス西側にある湧水だ。駒場東大前駅の改札を出てすぐのところに
このような清流が残っているのは奇跡的といってよいだろう。


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湧水は駒場小学校の下あたりから土管で流れ出て、しばらくせせらぎとなって流れ、暗渠となる。
数十メートルのわずかな区間だが、いつみても枯れることなくきれいな水が流れている。そのまま
下水に流しているようで、少々勿体無い気がする。



一二郎池には十数年前潜入したことがあるが、池を囲む土の斜面の割れ目から水が湧き出していた。
すぐ近く山手通り地下の高速道路の建設が進んでいるが、今も湧水は枯れずに残っているだろうか。

ケルネル田圃も現在では公園内のプールの再処理水を主水源としているそうだが、
水源池にはわずかながら湧水が残っているようである。
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# by tokyoriver | 2009-07-15 23:30 | 目黒川とその支流 | Comments(2)

はじめに

「東京の水2005Revisited」では東京山の手の中小河川やその暗渠、湧水を水系別に体系的に取り上げるつもりで、渋谷川水系をまず紹介しましたが、その後時間的な余裕がなくなってしまったため、更新が滞ってしまいました。一方題材だけは沢山蓄積していますので、こちらではさまざまな川、水路、湧水、暗渠を断片的に取り上げてみることにします。
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# by tokyoriver | 2009-07-10 23:35 | お知らせ | Comments(0)