国分寺崖線・野川に注ぐ湧水&ミニ支流たち(2)真姿の池湧水群
2010年 01月 09日
まずは真姿の池湧水群。環境庁の日本名水百選や、都の名湧水57選に選ばれている有名な湧水だ。
元町用水に北側から流れ込む、本流よりも水量の多い支流を100mほど遡ると湧水地点に辿り着く。
崖下から突然大量の水が湧き出している。改修により玉石で囲まれているが、もともとは赤土の崖面だったという。
湧出量は調査当時で1日2938立方メートル。換算すると1分で2040リットルと圧倒的な水量だ。
数年前に崖上にマンションが出来て水量がやや減ったというが、それでも豊富な水が流れ出している。
道を挟んで湧水のすぐ西側には真姿の池。澄み切った水をたたえており、中島には弁財天が祀られている。先ほどの湧水から引いた水のほか、北側の崖線下からも湧水の流れが入っている。
野菜の直売所。これもあまりに有名だが、お約束ということで載せておこう。とれたての野菜を湧水で荒い、売っている。
真姿の池からの流れの合流点より上流は、崖線がより近くなり、緑も色濃くなって東京とは思えない片田舎の山里のような風景となる。
やがて水路は竹の柵に突き当たる。柵の向こう側の少し先、崖の下から湧き出す旧本多家屋敷内の湧水と、西側に隣接する武蔵国分寺境内の湧水が、元町用水の源流だ。旧本多家屋敷は2009年10月より「おたかの道湧水園」として公開された。ただし、邸内に3箇所あるという湧水は、湧水源保全地区となっていて近寄れない。
柵の下からのぞいてみる。この先で屋敷内からの流れと国分寺からの流れが合流しているという。屋敷側からの湧水は当時で一日432立方メートル。一方国分寺からの湧水は518立方メートル。あわせて1000立方メートル近くの湧水がここから流れ出ていることになる。
国分寺境内の湧水は庫裏の裏の崖下から湧き、元町用水に直接流れ込むほかに分水されて境内の本殿西側の池や本殿前の小庭園の水路にも使われている。水路の中に石臼が置かれていた。
次回は元町用水と野川との合流点より下流の、国分寺駅南側から東側にかけての湧水をとりあげてみる。
この付近、東京とは思えず、住んでいる方がうらやましい気がします。
以前行ったのは、最近namaさんのところでTBしましたが、2007年6月でした。
この辺りの細道では自転車はちょっと邪魔になりました。
去年岡本の静嘉堂の池を見てから、国分寺崖線にとても興味が出てきました。あそこと、ここも同じ崖線でつながっているんですねえ・・・。
公開されているといっても屋敷の建物では門と土蔵があるだけで、あとは博物館なのですが、庭の森は確かに良い雰囲気です。門前には「おたカフェ」というビミョ〜な名前のカフェも出来ましたよ。
静嘉堂や岡本民家園の辺りの湧水もいいですよね。国分寺崖線は私もまだ行っていない場所が沢山ありますが、面白そうです。
国分寺、野川上流域ですね。三鷹の野川公園近くに一時住んでいた頃、夏の涼を求めてよくここの“ハケの道”行きました。ここ5年くらい行っていないので、少し懐かしいです。
今年は、いつもスケジュールがあわずまだ行ったことがない野川源流、日立製作所中央研究所の庭園一般公開も行ってみたいです。
こんばんは、日立中央研究所の庭園、湧水口やら野川の流れ出す地点やらが見られ面白いです。私がいったのは春でしたが、秋のほうが湧水量が圧倒的に多いようです。