人気ブログランキング |

東京都内の中小河川や用水路、それらの暗渠、ひっそりと残る湧水や池をつれづれと辿り、東京の原風景の痕跡に想いをよせる。1997年開設の「東京の水」、2005年開設の「東京の水2005Revisited」に続く3度目の正直?


by tokyoriver

仙川に並行する傍流の暗渠(2)緑に囲まれた左岸の陽だまり暗渠

今回の記事では、前回の記事最後に記した、仙川の左岸(北〜東)側のコンクリート蓋暗渠をたどってみる。出発点は京王線が仙川を渡る地点。水路はかつて写真手前のあたりで仙川に設けられた堰から分かれていたようだ。現存するコンクリート蓋暗渠は写真に映る架線柱の向こう側から始まっているのだが、行き止まりとなっていてこちら(西)側から直接アプローチすることはできない。
c0163001_011488.jpg

ぐるりと回りこんで線路の向こう側にたどり着くと、私有地と化し勝手に屋根(?)まで作られた暗渠が現れる。背後には先程の架線柱が見える。
c0163001_011932.jpg

暗渠は仙川に並行して住宅地の中を緩やかに下っていく。写真では見えにくいが、立派なコンクリ蓋暗渠である。仙川との間に挟まれた右側の宅地はかつて水田だったはずだが、なぜか擁壁がある。造成にあたって盛土でもしたのだろうか。
c0163001_012232.jpg

蓋の色合いが微妙に違っていて縞々に見える。
c0163001_012694.jpg

道路を横切った先は車道から独立。右奥に見えるのは仙川に架かる黒橋。その背後に見える烏山小学校の裏が、前回取り上げた右岸側の傍流の暗渠だ。
c0163001_012913.jpg

この暗渠はよく手入れされていて、緑に囲まれた遊歩道風となっている。
c0163001_013325.jpg

給田南住宅の手前で大きくカーブ。
c0163001_013724.jpg

道路に挟まれた緑地帯の真ん中を抜けていく。分かりにくいがここも蓋暗渠。
c0163001_014155.jpg

緑が多く、かつ陽だまりのようになっていてジメジメ感もなく、曲がり具合も絶妙。雰囲気のいい暗渠だ。
c0163001_014419.jpg

継ぎ手物件。
c0163001_014757.jpg

手作りの階段があった。ところどころ暗渠の蓋に通気口が開けられているところを見ると、下水ではなく雨水などを流しているのだろう。特に臭気もない。
c0163001_015090.jpg

緑のグラデーションと木漏れ日が美しい。ここに水が流れていたらどんなに気持良い風景だろう。
c0163001_015416.jpg

はみ出して生える木。というより蓋の方が後なのか。
c0163001_015789.jpg

しばらく行くと京王線の南側から途切れることなく続いていたコンクリート蓋暗渠の区間は、佼成学園幼稚園の前で終了してしまった。
c0163001_02039.jpg

給田ゴルフセンターの脇を、整備された歩道となって続く。
c0163001_0234.jpg

仙川に架かるみどり橋の袂に排水口があき、わずかながら水が流れ出ていた。現在暗渠はここに繋がっているようだ。
c0163001_02794.jpg

が、古地図や古い航空写真を見ると、かつてこの地点で仙川から分水する別の上げ堀があって、コンクリート蓋暗渠となっている水路は、以前は仙川ではなくその上げ堀に合流して更に南へと続いていたようだ。こちらの分水路はみどり橋よりしばらくは道路となってしまっているのだが、下流の区間は現在も開渠として残っている。次回はそちらを取り上げてみることとしよう。

最後に今回のルートを段彩図で。
c0163001_025240.jpg

(数値地図5mメッシュ(国土地理院)をgoogle earth「東京地形地図」からキャプチャ)
by tokyoriver | 2011-06-21 00:09 | 仙川とその支流 | Comments(0)